ADHDと自分語りは関係があるのか|断定できない理由

はじめに結論を書きます。 会話の癖から、発達特性の有無を判断することはできません。

ネット上では、 自分語りが多いことをADHDと結びつける書き込みを見かけることがあります。 この記事は、その結びつけがなぜ成り立たないのかを整理するものです。

特定の人を判定するための記事ではありません。 自分や他人を当てはめる目的では読まないでください。


自分語りとADHDが結びつけて語られる理由

話題として並びやすい条件がそろっているためです。

  • 「話が止まらない」という表現が、日常語としても説明語としても使われる
  • 診断名が広く知られるようになり、会話の話題に出やすくなった
  • 匿名の場では、相手を説明する言葉として名前が使われやすい

つまり、 医学的な根拠があって並んでいるわけではなく、言葉として結びつきやすいだけという側面があります。

ネット上でこの語がどう扱われてきたかは なんJ・5chの自分語りはどう扱われているかでも触れています。


同じ会話の癖に、別の説明がいくつもつく

話が長くなる理由は一つではありません。

  • 着地点を決めずに話し始めている
  • 緊張していて、沈黙を埋めようとしている
  • その話題に詳しく、情報量が多い
  • 普段その話をする相手がいない
  • 場の空気を読み違えている

いずれも、特定の診断とは無関係に起こります。 自分語りが止まらない・話が長いと言われる人へでは、 手順の問題として説明できる範囲を扱いました。

一つの行動から原因を一つに絞ることはできません。


診断は会話の様子だけで行われるものではない

ここが最も重要な点です。

発達特性の評価は、 生育歴や複数の場面での状態など、 幅広い情報をもとに専門機関で行われるものとされています。

会話の一場面や、 インターネット上のチェックリストで代わりになるものではありません。

発達障害に関する一般的な情報は、 厚生労働省や国立精神・神経医療研究センターなどの公的機関が公開しています。 気になる場合は、そうした一次情報を確認するほうが確実です。


名前を当てはめることの副作用

説明がついた気になると、そこで止まってしまいます。

他人に対して使えば、 本人が知らないところで属性を決めつけることになります。 自分に対して使っても、 実際に困っている場面が何なのかは見えないままです。

  • 相手に使う……相手を理解する作業がそこで終わる
  • 自分に使う……直せる部分まで「特性だから」で片づく

自分語りは病気なのか|安易に結びつけないためにでも、 同じ構図を扱っています。


実際に困っているのはどの場面か

名前より、場面を特定するほうが役に立ちます。

  • 職場の会議で長くなる
  • 親しい相手の前だけで止まらなくなる
  • 文字のやりとりで長文になる

場面が分かれば、対処は場面ごとに考えられます。 話の順番から見直す方法は 自分語りの直し方|会話の主語を戻す練習にまとめました。


まとめ

  • 会話の癖から発達特性の有無を判断することはできない
  • 結びつけて語られるのは、言葉として並びやすいからという面が大きい
  • 話が長くなる理由は複数あり、一つに絞ることはできない
  • 評価は幅広い情報をもとに専門機関で行われるものとされている
  • 名前を当てはめるより、困っている場面を特定するほうが役に立つ

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