会話泥棒と自分語りの違い|似ているが別のもの
この記事は、する側・される側の両方に向けて書いています。
この二つはほとんど同じ意味で使われますが、 指している範囲が違います。 違いを押さえておくと、 何に困っているのかを自分で切り分けられるようになります。
それぞれが指しているもの
会話泥棒は、相手の話題を奪う行為を指します。
話の途中で割り込み、 そのまま別の話題に持っていく動きです。 奪った先が自分の話とは限りません。
自分語りは、話の主語が自分に移った状態を指します。
割り込みが起きたかどうかは含みません。 一人で話し続けている場合も、この呼び名が使われます。
つまり片方は行為を、 もう片方は状態を指しています。
重なる部分と分かれる部分
| 会話泥棒 | 自分語り | |
|---|---|---|
| 指しているもの | 話題を奪う行為 | 主語が自分に移った状態 |
| 割り込みの有無 | 必ずある | あるとは限らない |
| 移った先 | 自分の話とは限らない | 必ず自分の話 |
| 一人で話す場合 | 当てはまらない | 当てはまる |
両方に当てはまるのは、相手の話に割り込んで自分の話を始めた場合です。 実際にはこの形が多いため、同じ意味に見えます。
会話泥棒だが自分語りではない場合
話題を奪った先が、自分の話ではないときです。
- 相談されている途中で、別の人の噂話に持っていく
- 話の腰を折って、無関係な連絡事項を挟む
- 相手の話を要約して、一般論にすり替える
いずれも相手の話は止まりますが、 話し手が自分のことを語っているわけではありません。
自分語りだが会話泥棒ではない場合
誰の話も奪っていないときです。
- 一人で書く日記やブログの投稿
- 質問されて、経緯を長く答えている場面
- 沈黙の場で、自分から話し始めた場合
このうち日記やブログは、 読むかどうかを相手が選べるため批判の対象になりにくくなります。 場所ごとの違いは どこからが自分語りなのか|線引きの目安にまとめました。
どちらに当たるかで対処が変わる
困っている中身が違うため、打つ手も変わります。
会話泥棒に困っている
→ 割り込みが問題。話を戻す言い方が効く
「さっきの話の続きなんですが」で復帰させる
自分語りに困っている
→ 長さが問題。切り上げの合図を作るほうが効く
時間の区切りを先に置く、相づちの量を減らす
具体的な言い方は 自分語りをされたときの返し方|角を立てずに流す、 聞き役に回るコツ|自分語りを受け流す技術にまとめました。
自分がしている側で直したい場合は 自分語りの直し方|会話の主語を戻す練習で扱っています。
まとめ
- 会話泥棒は行為、自分語りは状態を指している
- 重なるのは、割り込んで自分の話を始めた場合
- 話題を奪った先が自分の話でなければ、会話泥棒だけに当たる
- 一人で書く場合や質問に答える場合は、会話泥棒には当たらない
- 困っている中身が違うため、割り込み対策と長さ対策で打つ手が変わる