なんJ・5chの自分語りはどう扱われているか
この記事は、ネット文化の側から読みたい人に向けて書いています。
匿名掲示板では、 自分の事情を書き込むことが独特の扱いを受けます。 なんJや5chで返ってくる反応には、 その場の構造から来る理由があります。
匿名の場では経歴に意味がない
名前が無い場所では、誰が言ったかを情報として使えないためです。
実名の場であれば、 「その道で二十年やってきた人の話」という情報が、 発言の重みになります。
匿名掲示板ではこれが成立しません。 書き込みの内容そのものしか判定材料がないため、 自分の経歴の説明が、読み手にとって使えない情報になります。
ここが、自分の話が忌避されやすい最大の理由です。
返ってくる定型のレス
扱いが定型化しているのも、匿名掲示板の特徴です。
長い経緯の書き込みに対しては、 短い定型句が返ることがよくあります。 その代表が「自分語り乙」という言い方で、 成り立ちは自分語り乙・金賞とは?ネットスラングとしての使われ方にまとめました。
定型句が使われるのは、 個別に反論するより、形式で片付けるほうが早いためです。 議論を止める働きもあります。
なんJでの自分語りの扱い
なんJでは、否定よりも茶化す方向に振れる傾向があります。
野球実況から派生した板であり、 独特の言い回しと大喜利的な返しが定着しています。 そのため長い書き込みも、 批判ではなくネタとして拾われることがあります。
この文化のなかで、 繰り返し貼られた形が型として定着していきました。 その組み立ては 自分語りのコピペ・例文集|ネットで定番化した型で扱っています。
板によって扱いが変わる
同じ5chでも、板の性質によって受け取られ方が違います。
実況・雑談系 … 流れが速い。長文はそもそも読まれず流れる
相談・悩み系 … 経緯の説明が必要。むしろ書かないと回答が付かない
趣味・専門系 … 自分の環境や機材の説明が前提情報として扱われる
つまり書き込みの中身が同じでも、板が違えば評価が変わります。 これは掲示板に限った話ではなく、 場所が合っているかどうかという問題です。
同じことは動画のコメント欄でも起こります。 コメント欄の自分語りはなぜ起きるのか|書く側の心理、 ヤフコメ民の自分語り|ニュースのコメント欄で起きることも 同じ構造を扱っています。
書く側から見た使い分け
求められている情報かどうかで判断すると、ほぼ外しません。
- 質問に答えるための前提なら、経緯を書いてよい
- 流れと無関係な位置から始めると、形式で片付けられる
- 長さは、返信を求めるかどうかで変える
書ける場所を探している場合は 自分語りができる場所はどこにあるのかにまとめました。
まとめ
- 匿名の場では経歴が判定材料にならないため、自分の話が使えない情報になる
- 「自分語り乙」のような定型句は、個別の反論より早く片付けるために使われる
- なんJでは否定より茶化す方向に振れやすい
- 5chでも板によって扱いが逆になる。相談系では経緯の説明が必要
- 書く側は求められている情報かどうかで判断すると外しにくい
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